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COMMENT
今城さんから台本をお預かりした。SFブラックコメディとのことである。拝読するとまさにSFであり、ブラックであった。一文一文から、村上さん、ぎたろーくん、松本さんの確かな音色が聞こえてくるようで、まだ本番を見ていないのにもう見たかのような気分にさせる、実に巧みな文体がそこにあった。この本でこの座組なら稽古場からして楽しいに違いない。あと企画コンセプトが良い。
だがこの台本、少し角度を変えれば笑えない現実が横たわっている。笑えない現実を、黒光りする得体の知れない鳥を捌くように、鮮やかな手技で創作料理にしてしまう今城さんの顔に、ひと筋の返り血が流れる様子を想像する。この潔いほどに不気味な料理を、客席の私はコメディと割り切れるだろうか。ぜひご覧になる皆様にも尋ねたい。
読み終えた私はというと、単品と言わずコース料理でもいけるぜと思ったくちである。食べ終わってなお舌舐めずりする後味と言えば、その味付けがお分かりいただけるだろうか。いやだがしかし単品だからこそ酒の肴にちょうどよく。食べ過ぎは体に良くないというし。いや、いい!おかわりだ!
もっと頂戴!
比喩である。妙味。演劇の妙味がここにあるよと言いたかったのである。
喜安浩平(脚本家・演出家・俳優)
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